社会主義国家であるベトナムには、医療保険として強制皆保険制度(VSS)と任意保険制度があります。任意保険は強制皆保険制度の補完的な役割を果たす保険で日本の保険とは異なります。

強制皆保険の現在の加入率は7割弱となっていますが、政府は近いうちにASEAN唯一の完全な国民皆保険を整備しようとしています。

強制皆保険では、加入した労働者は健康保険基金から保障対象の医療費が支払われます。強制皆保険は企業勤務労働者以外も、子供や高齢者、少数民族、農林漁業従事者など社会的弱者を広く対象としています。

医療検診又は治療を受けた病院の請求に応じて医療費の60%~100%が保険でカバーされます。保険適用されたときの医療費自己負担は2~4割です。残りは任意保険で賄います。

なお、日本のようにフリーアクセスはできず、まずは健康保険証に記載された病院にて診療・治療を受けます。また日本で禁止されている混診療合が一般的で診療報酬体系は統一されていません。

参考として診療料金の価格はもちろん民間が高額に設定されていますが医療の質も高いという先入観?から富裕層は民間や海外の医療機関を受診する傾向があります。ただ、公立病院は当局から様々な面で優遇されており、公的病院の勤務医は国家公務員であるということ以外にも様々な恩恵を受けられます。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です