ジェトロの資料によれば、ASEAN各国では以下の医療領域におけるDX化を進めています。

(シンガポール)国家戦略としての2014年発表の「スマート・ネーション」構想や2017年の未来経済委員会策定の「産業変革マップ」の中で、医療分野では、革新的で患者中心のソリューションを導入し、新病院開発に取り込んでいくこと、ヘルスケア・サービス提供企業の医療記録のデジタル化を支援し、国のシステムにつなげていくことなどが発表。

(マレーシア)2017年に保健省がローンチしたMalaysian Health Data Warehouse(公的・民間医療施設から全データを集約する取り組み)の活用促進。電子カルテを導入し、Malaysian Health Data Warehouseと同期。

(タイ)保健省は、2017年に「eHealth」戦略を策定。2017~2026年において、医療ロボットの整備、自動診断デバイス、癌やアレルギーに対するバイオ素材開発等を実現する計画。科学技術省、保健省、教育省は、2019年にバンコクソイ・ヨティを中心とする地域を医療イノベーションセンターとして開発する「Yothi Innovation District」計画を公表。

(インドネシア)「保健省戦略計画2020-2024」(2020年)において、医療健康システム強化にあたってのデジタル関連施策を策定。オンライン紹介システム拡張、遠隔医療や電子カルテの導入を計画。

(ベトナム)首相決定749号(2020年6月)において、スマートホスピタル(電子カルテ、電子決済等)、医療サービスオンラインプラットフォーム、遠隔医療などを通じたデジタル化の推進計画を記載。

(フィリピン)「フィリピン開発計画2017-2022」において、ユニバーサルヘルスケアの実現を志向。保健省は情報通信技術省や科学技術省等と連携し、物理的に医療へのアクセスが制限されている地域における遠隔医療の強化を行う計画。

私たちヘルスケアアジアでは、もう少し身近なクリニックレベルでの日本とベトナム間における遠隔診療支援や、クリニックの顔認証による受付、会計迅速化、薬剤デリバリー等々日本でもDX化の俎上に乗っている仕組みの導入を行うため研究を始めます。

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